2020.3.9(月曜) 心おだやかでない一日だった。 わたし、小さい(+_+)
深夜。なぜか寝る前の習慣となっている、2011.3.11の津波の動画(※映像記録3.11 あの日を忘れない NHK)をみていたら。
津波に流される街のなかに「かもめの玉子」?の看板。スマホの画面が小さくて、確認できないのだけど。
そういえばこの動画が撮影されていたのは岩手県の大船渡(おおふなと)。たしか、かもめの玉子って大船渡の名物だったような……。
大船渡の映像では、撮影していた男性の悲痛な叫び「あーあぁあ、……なにが防波堤だよぉ。 おさまってくれぇ……、おさまっでくれぇ……」
どうしてかわからないけれど、この祈りにも似た叫びをきくたびに涙が頬をつたい落ちる。
どうしてこんな恐ろしい映像をみるのだろう?? 防災?うーん。それだけではなさそう。
あれから、9年となる。 3.11/東日本大震災をわすれないように。せめて、わたしのなかだけでも風化させないように。
ひとり一人の生きた証を。いまも生きているなにかを。 そんな想いもあるのかもしれない。
______________
かもめの玉子。ひかえめな甘さの和菓子。大船渡(おおふなと)の名物。
かつて、母方の実家である岩手の祖母の家に行くと、帰りの(東京行き?上野行き?)新幹線に乗るまえに「かもめの玉子」をわたしたち用のお土産に買うのが楽しみだった。
かもめの玉子は東京駅のお土産店やデパートでも売っているけれど。やはり現地(岩手)で買って帰るほうが郷愁あふれていて、好きかも。
岩手から東京へ帰ってくると、きまって、母と妹とわたしの「お茶っこ飲み(お茶会、ミーティング)」が始まる。 岩手の発音でいうと「おぢゃっこのみ」(^o^)
濃いめの緑茶をいれて、かもめの玉子の白い和紙のような包み紙をそぉっとひらいて。ほろりと朴訥な、やさしい甘みをくちのなかで大切にあじわいながら、母と妹とわたしは、岩手のおばあちゃんとの楽しいひとときを回想するのだった。それぞれの胸のなかの色合いは、楽しい 2 : さみしい 8 。
そして、こんどはいつ会えるかな、って。