名も知らぬ草に blog

管理人:草(そう)

・ ④ /ある夜、街角にて / 可愛らしいお嬢さん /ふしぎなめぐりあわせ /男の人の眉は /アディエマス。世紀を越えて 


 真冬の夜。妹と、繁華街を2時間 迷子になった。 ぐうぜんにライヴハウスにたどりつき、受付でチケットをさしだし、らせん階段を昇る。ホールの扉の金色のてすりが温かく光る。扉の奥からの音は、まるで讃美歌のようにわたしを包みこんだ。

 とあるライヴのあと。街角で妹と縁石に腰かけて一服していると。可愛らしいお嬢さんがこちらに歩み寄ってきて、もじもじしたようすで「あのぅ。ですか。」 その発音で「もしかして 関西のかたね ?」と訊くと、「はい。どうしてわからはったんですか?(∂o∂*)」
 「関西から、夜行バスできちゃいました。てへっ。☆(∂_∂*)」「 っ。そんな遠くから!?」とびっくり。感動のあまり、立ちあがり、おもわずお嬢さんの小ちゃな両手をわたしの両手で包み、「(東京へ) ようこそ♪(^o^*)」といってしまい。(お嬢さんの手は冷えきっていた。まだ冬の寒い夜だった)。
 するとお嬢さんはキラキラしながら(内心、びっくりしたらしく)「(@_@)……あ。はい♪ありがとうございますっ☆(^o^#)」 だって、まだ19歳というのに、そんなうら若き乙女がたった独りでこんなところまで。
 (はじめての東京の人としては)温かく迎えいれてあげたくて、そんなことになってしまった。 ふだんのわたしはクールで冷たくて、おまけに人見知りで恥ずかしがりなのに。
 どうしてあんなことをしてしまったの。反省。どっきりさせてごめんなさいm(__)m


 お嬢さんはお誕生日にささげる大きなケーキの箱を大切そうに胸に抱いて「あそこのケーキ屋さんで購入したんです。てへっ☆(^▽^*)」と可愛く照れている。

 どのくらいの時間がたっただろう。 やがて、ライヴハウスの出口から、音楽の方々が現れて、周りで待っていた数名のファンの人たちにサインをする。
 「あ、うちも(サインをほしい)、。でもどうしよぉ恥ずかしぃ……(/ω\) あんな素敵なひとに、うち緊張してようしゃべられへんし……(+_+)」 するとあの方がこちらにいらっしゃって、「サインしましょうか♪(^▽^)」 サインのあいま、「〇〇さん、このお嬢さん、なんと関西からきたんですよ(^^)」と伝えると「えぇっ、そんな遠くから(@_@) 、あっ、ありがとうございます(^▽^*)」
 そしてお嬢さんがケーキの箱をあけて大きな丸いバースディケーキをその方にさしだす。あ、ろうそくが何本かたててある。せっかくだからと、わたしはライターをとりだして。手のひらで夜風から炎を守りながら一本一本に火をつけながら「このケーキはね、こちらの〇〇子さんのアイディアなの。素敵でしょう。ふふっ(^o^*)」「おぁあ、そうでしたか(@_@) こんな素敵なケーキをこんな、あぁあ、ありがとうございます♪(^o^*)」
 「お誕生日おめでとうございますっ☆(∂_∂*)」「ぱちぱちぱち……(拍手)」 するとその方はケーキのろうそくをすぐさまふーーっと吹き消してしまった。「け、消しちゃった、(@o@)」「はい。消しました♪(^▽^*)」 ろうそくの灯りを囲みながら、みんなでハッピバースディを歌いたかったのに……(+_+)。 け、け、消しちゃった。
 とりあえず。お嬢さんの素敵な想いはあの方の胸に届いたのらしい。よかったぁ(^^*)


 音楽の方々もファンの人たちも帰り、シーンと静かになった街角。お嬢さんに訊く。「このあとどうするんですか??」「あ、ネカフェで夜明かしします☆(∂_∂*)」
 えっ。こんなうら若い乙女がこんな危険な繁華街で夜明かし!?だめよ、そんなの危険すぎる(>_<) つれて帰らなくちゃ。 「それなら〇〇子さん、うちにいらっしゃいよ(^o^*) うちなら安全だから。ちょっと大きい男の人がいるけど、全然やさしくて気楽な人だし。ちらかってるけど、お客様用のお布団もあるし。」「えっー、そっ、そんな、いいですよぅ(@_@)」「こんな若いお嬢さんがこんな繁華街で過ごすなんて危ないもん。遠慮しないで、今夜はうちにいらっしゃい♪(^▽^*)」「そそそそんな。うちは大丈夫ですからぁ、てへっ☆(∂_∂*)」 あぁ心配。うーん(+_+)
 「じゃあ、(電車のあるうちに)わたしたちは帰るけど……〇〇さん ほんとにだいじょぶ??」「だいじょぶです、てへっ☆(∂_∂*) 電車って、JR駅から帰らはるんですか?」「そう。では♪」と駅のほうへ歩きはじめかけると、お嬢さんがあわてて「ちょ、そっちは真逆ですよっ。 駅はこっちです(>_<)」「え。そぉなの(@_@)」「うちも一緒に駅までついてきますっ(^▽^*)」といって、妹とわたしの先頭を歩きはじめる。「ごめんなさいね。渋谷なんてめったに来ないから、右も左もわかんなくって(+_+) ありがとうございます(^o^*)」 駅までわりとすぐだった。駅について、「ほんとにありがとうございます。〇〇子さんも気をつけてね。じゃあ、いつかまた♪(^^*)」「はいっ。またどこかでお目にかかりますっ☆(∂_∂*)」お嬢さんと別れを惜しみつつ、駅の人波へ。 妹とわたしは(いちおう東京)地元なのに、遠方からの人に案内されてしまった……(+_+)

 それにしても。可愛らしいお嬢さん、きらきらと光り輝いてた。ま、まぶしいっ(☆_☆) きょうはよっぽどうれしかったんだろうなぁ。うれしいと人は光るんだなぁ。


 あの歌のとおり。「あのわかいふたりは まだあわぬのかよ……♪」 (わたしは若くなかったけど)すてきな出逢いをはたした。ふしぎなめぐりあわせ。あれは小さな幸福だった。 や、大きかった。


 あのお嬢さん。 いまもキラキラ☆してるかな。してるといいな。


 眉、ナチュラルでほっとした。男の人の眉はあまり剃ったり短くカットしたりしていない、自然なのが好み。 もみあげはもっと下まであるとワイルドになって素敵かも。 公式サイトがまだなく、手作りのホームページを拝見してはライヴの空気を想像してた。いつか、ニット帽に、無精ひげのをみたとき、すてきすぎてくらっとなった。

 

 


Adiemaus /Beyond the Century  ※アディエマス「世紀を越えて」 
https://www.youtube.com/watch?v=RIDWKHCOkdM

 

 

 

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