名も知らぬ草に blog

管理人:草(そう)

・小津安二郎 /たばこ /田辺聖子「苦味を少々」 

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田辺聖子「苦味を少々」

2022.2.23 ふぞろいの林檎たち→ 山田太一(脚本家)→ 根源について。 あー、頭がショートしそう。←もともと頭のネジが外れてる。
山田太一 →小津安二郎にまでたどりつく。
小津安二郎の映画は、あれはたしか「東京物語」だったか。
家族がたおれて、家中がバタバタしているとき。その家の妻?(中年女性。杉村春子?)が廊下を歩いてきて、そこでふと何か思い出したように、居間へ入るのだけど、すぐに出てきて、ふたたび廊下を歩いていく。
ストーリーとはまったく関係のない、でも現実にはよくありそうな、その場面が印象的で、このひと(小津安二郎)何者だろう??と気になったのだった。


2022.2.25 コロナのためにものの流通がスムースではなく。
わたしのたばこも外国製で「しばらく入荷しないんですよ」とのこと。
代わりに、と買ってみたのはマルボロのメンソール4mg。 メンソールがきいていて、目にスーっとくる。
なかなかいい。 ただ、いつものたばこより長さが短いのですぐ終わってしまう。
あ。マルボロも外国製だから入手できなくなるかな。 どうしよう、こまった。


このまえ届いた、田辺聖子「苦味を少々」(集英社文庫)。
わたしの教科書のような本。どこかにしまいこんでいて、でもどうしてもまた読みたくて今回購入した。
この本は男の人には読んでほしくない。女の本音が書かれてあるから。
読むのがもったいないけれど。つい、読んでしまう。
この本からは書きとめておきたい言葉がたくさんある。とりあえずひとつ。
102ページの192より:
「人は自分が愛したもののことは忘れても、自分を愛した人のことは忘れないものである。」

もうひとつ。67ページの130より:
「男が女にもつ感情は、たいてい下心、で表現する方がぴったりくるのはふしぎである。」
※(考察)おそらく、この「下心」というのは恋愛方面だけには限らない。
たとえば、頭のいい、頼れる、誠実な、やさしい人、ほかの男より優れている、おもしろい、すばらしい人、個性的な人、ひとあじちがう人 ……と思われたいという願望。田辺聖子はそれらすべてを「下心」と表現している。
じっさいの自分よりも良く思われたいという気持ちは男にも女にも子供にもある。
そういう願望のない人も、少ないけれど、もちろんいる。
下心のある人。等身大でありのままのひと。それぞれだけど。 根っこの健全なひとがわたしはすき。


2022.2.27 防災用にとっておいたバタークッキーをもぐもぐ。 ふだん甘いものはたべない。なぜかきょうはたべた。 また補充しておかなくちゃ。