「凪のお暇」第7話(8.30放送ぶん)。 あらたに思ったこと、メモ。
慎二は。よく言えば不器用? ひとことでいうと、めんどくさい男。
ゴンの「(相手が喜ぶことを)してあげたい」。 それは恋ではなく、愛なのでは?
「凪のお暇」 こんなにドラマに引き込まれるのって、桜井幸子と真田広之の「高校教師」以来かも。
あのドラマの主題歌、森田童子「ぼくたちの失敗」もよかった。
「高校教師」のふたりは、いっけん恋愛の形をとっているけれど。 いま思うと、もっと違う何かのような気もする。
繭(まゆ:桜井幸子)は、真田を成長させるための媒体というか。 いや、彼は成長できてないか。
父親や真田をゆるし続ける桜井幸子は菩薩みたいだけど。男はその甘美さが心地よくて、彼女という円周から抜け出すことができない。 愛なのか支配なのか。あの底知れないところが怖い。
中学・高校の社会科の先生は(戦後生まれ)、みんな熱血で反戦でそれっぽい方向の人たちだった。
非現実的というか、わるい意味で浮世離れしているような感じで、「先生の言ってることは正義なのだろう。それはそうだけど、でも……、」と心の中で呟きたくなるような、そっち側に行ったら戻ってこられないかもしれないみたいな不安もあり、距離をおいておきたいような気がしていた。
学生運動についてわたしは何一つ知らない。歴史の教科書には載っていなかったし(今はどうか不明)、学校でも教わらなかった。
ネットで学生運動について検索してちょっと読んだりしたものの、なにがなにやらよく分からなかった。
その頃のことを見聞きしていただろう父も、数年前に亡くなり、その時代を知っている人が身近にいない。 まぁ、知らなくてもべつに困らないけれど。
そういえば十年くらい前、父から聞いたことがある。「駅前のビルで放水しているのを見た」「(当時住んでいた街で)夜中、警察に追われて学生がバタバタ走って逃げてきたりしてたよ b(^o^)」
(学生たちは)何が不満だったの?と訊いたら「えーっとね……、そうそう、日米の安保だよ」 「(学生運動は)あれは、良かったんだよ、うん。」と父。
なにがどう良かったのか?? もっと聞きたかったけれど、そこからなぜか「くじら定食」の話になって。「それって、くじらのステーキ?」「いや、生姜焼きみたいなやつだよ、なつかしいなぁ(^o^*)」
そして父は「もう食べられないもんなぁ……(・_・)」と呟いて、どこか遠い目をしながら、熱燗でも冷酒でもない、室温のお酒をもうひとくちだけ、口にふくみ、まるで、この世にそれ以上のものはないかのように、美味しそうに口のなかでころがしていた。
「戦争を知らない子供たち」という歌があるけれど。戦争どころか、その後の反戦運動すら知らない。
……といって、自分が平和な時代にいるという実感もない。つねに何事かに怯えていた。今もそう。こわくてたまらない(>_<)
恥ずかしいことだけど。身の周りの危険や、自分のなかの戦争だけで精一杯。ごめんなさい(+_+)
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【Music Video】 森田童子「ぼくたちの失敗」