名も知らぬ草に blog

管理人:草(そう)

・ 井上陽水。氷の世界。傘がない。人生が二度あれば /陽水だけの世界 /のみこめない 

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 親の話から、ふと浮かんだ。井上陽水のこと。

 高校のころ、斉藤由貴の軽やかに歌う「夢の中へ」という歌の原曲が気になり、井上陽水のファースト・アルバム?「氷の世界」のカセットテープを探して、お小遣いをはたいて買った(レコード店の店員が、そのテープとわたしの顔を何度も見比べて、『アンタが、これ、聴くの? ほんとに?! 覚悟はできてるの??』と、目で確認してきたのを覚えてる。) 帰宅して、ドキドキわくわくして、ラジカセの再生ボタンを押す。


 するといきなり思いつめた歌いくち。曲はどんどん昇りつめていき、しまいには「 まいにち、ふぶき 吹雪 こおりの せっかっいーーーっ! ↑↑♪ 」。(中略) 「、だれかゆびきりしようよ ぼくとゆびきりしようよ かるいうそでもいいから きょうはいちにちはりつめたきもちでいたい 」 歯切れのよい発音で、日本語がはっきりと聴きとれる。 わたしの心臓おく深くへざっくりとつきささる。 なに、この切実さ(>_<)。 陽水さんどうしたの。


 えぇぇー。っと戸惑いながらさらに聴いていくと、「 都会では じさつする わかものが ふえている (?失念。)けさきたしんぶんの かたすみに かいていた…… 」 (じさつ??)と耳をすませて聴いていると、「 だけども モンダイは きょうのあめ 傘がない ……、」 かさが、ない。(@_@)? さらに何曲か続いて。


 とどめは。「人生が二度あれば」という曲。ライナー・ノーツに(テープの説明文)よると、陽水の、年老いた父母のことを歌っているのらしい。
 「 父は ことし 2月で ろくじゅうご かおの しわは ふえて ゆくばかり(中略) 父の ゆのみ ちゃわんは かけている それに お茶をいれて のんでいる……(中略) / 母は ことし9月で ろくじゅうし こどもだけのために としとった  母のほそい手 つけものいしを もちあげているぅ うぅ…… ♪」
 「欠けた 湯飲み茶わん ?!」と、わたしはショックをうけた。耳をうたがい、すぐにテープを巻き戻して、たしかめた。 たしかに、そう、歌っている。 歌の歌詞で、こんなコトバ、きいたことない。なにこのひと。なんなの。なんなのこれ!?……と、しばらく、わたしの頭はまっしろになった。

 

 一曲めの「氷の世界」→「傘がない」→「人生が二度あれば」まで、衝撃の連続。
 ……これは。 わたしには、まだはやいかも。 もっとオトナになってから、そのとき、もういちどきいてみよう。うん。 ……と、とりあえず。そのカセットテープを花模様の包装紙でくるみ、洋服ダンスのいちばん下のひきだしの、(家族写真の重たいアルバムの下に)奥深くへと、そーっとしまっておいて。 それっきり、30歳を過ぎるまですっかり忘れていた。
 いい歳になって、(なにかの偶然で)ふたたび耳にしたら。あらためて驚いた。 なにこれ。 天才。ほかの誰のマネもしないし、誰も陽水のまねなんてできないし。独走してる。誰もついてゆけないし、誰もついてこれない。あのひとだけの世界。 唯一。

 


 このまえ入眠の支度をしながら、枕元の本の下の、白い木綿の手袋が視界にはいる。すっかり忘れていた。こないだは洗剤マジカで素手でお皿を洗ってしまったし、そろそろ手荒れの季節。 保湿クリームをほどこし、おやすみ用てぶくろをしないと。

 

 あす朝にシャンプーする予定を、や、寝坊するかもしれないと思い、昨夜のうちにシャンプーを済ませる。あす用に、とゆかりのおにぎりをひとつ。

 

 今朝。おもいっきり寝坊して5分で身支度、お扇子とアクエリアスとおにぎりだけを鞄にほうりこみ、病院へは30分も遅刻。 みのもんた先生に「さいきん、ふらつくんです」「あぁそれは、ダイエット中にはそうなるんだよ。」ひと安心。 地震があるんじゃないかと不安で……、とうちあけると「地球はね、長い歴史からみると、この一万年はとても安定してるんだよ。昔はほら、アメリカにでっかいクレーターできちゃったでしょ」「あ、隕石の?」「そうそう、あと、二億年したら凍りついて、海底の貝くらいしか生き残んないの。」「氷河期ですね? 二億年。におくねん……(遠い目(=_=).゜ )」とりあえず、いまの地球は穏やかなのらしい。ちょっとホッとする。
 みのもんた先生の話はおもしろいし、ためになる。メモをとりたいくらい。 「もっとやせなさい。太っているだけで色んな病気のリスクがあるからねぇ。」と先生に叱られるのが楽しみ。この歳になると叱ってくれる人は貴重だから。 なぜみのもんた先生かというと。みのもんたみたいに熱血な人だから。
 きょうは先生に漢方の当帰芍薬をリクエスト。

 食品売り場。塩(箱入り、サラサラ)、らっきょう、しそ昆布の佃煮(マルヤナギ)。
 帰り道。ちょっとだけの土のところに、どこかでみたような草がちょっとだけ。チドメグサ


 帰宅。マルヤナギのしそ昆布を保存容器にうつし、ひとくち。あ、美味しいぃ。しその香り、たまらなくいい。  いつだったか煮豆の、うずら豆(金時豆?赤茶色の)も、マルヤナギは豆の味がして美味しかったもの(ふじっこの豆は、甘いばかりで、お豆の味がしない)。 はじめてマルヤナギの金時豆を食べたとき、その美味しさに驚いて、思わず『どこで作ってるの?』と袋の裏をみたら、兵庫県神戸市とあり、さすが関西(上方の味付けとか、京料理みたいな洗練)、いかしてる。と感心したのだった。 やっぱりマルヤナギ。マルヤナギならまちがいない。

 

 昼過ぎ。ゆかりおにぎり、かばんの中でつぶれて変形してる。三角につくったのが5角形になってる。 食べてみたけど。固くにぎってしまったのか、のみこめない。昨夜のおじやも(ご飯&わかめのお味噌汁)、のみこみにくかった。らっきょうを食べてみるものの、噛むことにつかれてしまって、やっとやっとのみこむ。 食べるとき。このごろわりとのみこめない。

 

 


【FULL】 井上陽水 氷の世界
https://www.youtube.com/watch?v=vhAP8dCS5s4

傘がない 井上陽水
https://www.youtube.com/watch?v=SwNRn3ly8Ns

人生が二度あれば
https://www.youtube.com/watch?v=Emjpiv4ssjg

帰れない二人 井上陽水&安全地帯
https://www.youtube.com/watch?v=HdAAbQMBbDM

井上陽水   夢の中へ
https://www.youtube.com/watch?v=Z1G6vOrCHlY