この頃。最高気温10度以上の日が続く。 シャワー上がりと寝る前以外、ストーブをつけなくてもいられるようになった。
メモ: 夜は眠り、朝起きる。 ただそれだけのことが、簡単なようでなかなかむずかしい。
そういえば。もう一月ほど音楽を聴いていない。 珍しい。 とくにどうということもない。
……とか書いたとたん、聴きたくなってしまうとか。あるかもしんないかも。
この頃。最高気温10度以上の日が続く。 シャワー上がりと寝る前以外、ストーブをつけなくてもいられるようになった。
メモ: 夜は眠り、朝起きる。 ただそれだけのことが、簡単なようでなかなかむずかしい。
そういえば。もう一月ほど音楽を聴いていない。 珍しい。 とくにどうということもない。
……とか書いたとたん、聴きたくなってしまうとか。あるかもしんないかも。
2月16日(土曜)。 白血病の人たちを救おうという趣旨のチャリティーライブへ。
ライブ開演の夕方4時、ライブハウスに到着。 すいているところを探した結果、会場の中央よりやや後ろのところに入る。
まず、今回の発起人らしき人が、このライブを企画したいきさつを述べてから、ライブが始まった。
会場の込み具合は、人と人とがくっつかない程度、隣りの人とのあいだに一人分のすき間があるくらい。
きょうのライブは6ほどのバンドが演奏する模様。サンボマスターは何番目だろう?と思いながらライブを聴く。ドラムが胸にドオンと響く。あぁ、ライブってこうだった。
一つのバンドの演奏が40分くらいで、それが終わると15分ほどの休憩。
知らないバンドの知らない曲を、海藻のようにゆらゆら揺れながら、無念無想の心境で聴きながら、つぎのバンドがサンボじゃなかったら帰ろう。だって、ここに来るだけで精一杯だったもの、と思う。
一つのバンドが終わると、観客がすこし入れ替わり、わたしの前に大きくすき間ができるので、ちょっとだけ前へ進む。いつのまにか会場の中央付近にきている。
会場の前方の二割はモッシュ(押し合い)や、サークルをつくって暴れる人たちで、わたしはそのちょっと後ろの、ギリギリ安全地帯。 でも、もしも巻きこまれたら……と怖い(^o^;
つぎかしら、次こそ……と思いながら、5番目のバンド、G-FREAK FACTORY。 これが、わたしも体が揺れてしまうような、いいノリ。ライブが上手いなぁ。
ボーカルの人がMCで「つぎは、最後はサンボマスターです」というので、ホッと安心。そっか、いよいよ次か。
ラストの曲で、G-FREAK FACTORYのボーカルの人がステージを降りてきて、観客たちにかつがれながら客席のなかへ乱入。観客がいっそう盛り上がる。わぁ、たいへんだこれは(@_@) 聞き取れたのは「♪鎖をこわせ。 汗を流せ、涙も流せ、……でも無駄な血は流すな ♪」
そしてライブのトリはサンボマスター。観客のほとんどが残っていた。
いきなり熱い雰囲気で始まり、はい!はい!はい!と観客をあおる。
四曲目の「できっこないをやらなくちゃ」 2コーラスめから、他のバンドのオオカミの被り物をした人が歌いだし、そこでわたしは会場を後にした。
きょうのライブ会場は、ステージが高いのかな? さいわい、わたしの前に長身の人があまりいなかったらしく。 いつもはほとんど見えない、ステージ上のアーティストの姿がみえた。
・サンボマスターのセットリスト(演奏曲目)
ミラクルをキミと起こしたいんです
青春狂騒曲
オレたちのすすむ道を悲しみで閉ざさないで
できっこないをやらなくちゃ
夜11時、帰宅。 ひきこもりのいくじなしが、よく行ったなぁ。
とりあえず、微力ながらあれで白血病の人たちを救う一助になれば。
深夜。憂歌団の「君といつまでも」を聴きながら、先日のライヴのあれはなんだったのかなと考える。場内のあの温かさに満ちた空気。 お客さんたちの親しみのこもったかけ声、それに応える木村さん。
そしてふと思う。ゆるしてるんだ。 それぞれにゆるしあっている。 みんな、ゆるすためにあの場所にきていたのかも。
行ってよかった。 わたしはなぜそのライヴに行くのだろう……、と不思議だったけれど。 答えはわからないものの。
ライヴや映画に行くときは、まず、かなりの不安がある。ちゃんと行けるのか、ほんとうに行くのか。 えー、ほんとに??と。気もそぞろ。
肝心の渦中はというと、なにがなんだかわからない。 そしてそれが済むと、まだ何がなんだか状態。 しばらくたって、ようやく余韻のようなものが訪れる(まだ混乱中のときもある)。
つまり、何かを体験するときは、9割が不安で、あとの1割が余韻あるいは回想。 本編の記憶がすっかりぬけていることもある。 本編は、べつのどこかの時空間へと転送されてしまうのらしい。
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Jamiroquai - Runaway (Video)
ライヴへ。 17:32のバスに乗り、現地には15分前に到着。
受付を通り、好きな席をきめる。館内は禁煙。喫煙所は外にあるとのこと。 クランベリージュースとオリーブを頼み、外へ出て一服。
ショータイムまであと一時間もある。持参した本をだして、きょうのライブのチラシをはさみ、ひととき本を読むふり。
それとなく見渡す。観客の年齢層が高い。もしかしてわたし最年少?? みんなぐっと落ち着いた大人のひと。
運ばれてきたオリーブに、小皿と、つまようじが添えてある。食べてみてわかった、種があるんだ。タネをこの小皿に入れるのね。 オリーブ丸ごと食べたのは初めてかも。ふーむ。こんな味なんだ。 ベージュと緑と黒色のオリーブ。
しかし、オリーブは油をまとっているためか、つるつるすべって、つまようじで刺しにくい。そうだフォークなら、と試みるも、さらに捉えにくい。 じゃあ指でつまんじゃおう。おー。そうか、こうして食べるものかも(^o^)
7:30 ショウのはじまり。ステージの上はその方ひとり、椅子に腰かけてアコースティックギターを弾き語り。「まずこれね、すんませんね、」とお酒の水割りらしきものをクイ、クイ、と飲んでから。
わたしの左手の中年男性が「早く 歌え~!(^o^)」とかけ声、どっと笑い声。 なごやかな雰囲気のなか、冗談も交えながら数曲。
合間の言葉。 「ちゃんとメシ食うて、寝なあかんで♪(^▽^*)」
8時半~9時、休憩。
ライブの後半。ステージにもうひとりの姿。ハーモニカの人らしい。 ときおり観客からかけ声。それに応える木村さん。まるで友だち同士かのような親密さ。 観客のみなさん、ライブ慣れしてるのかな('o')
お酒の水割りを「おかわり」しながら、ニコニコと歌う木村さん。 何曲かのあと「おそうじオバチャン」 まってましたという空気。会場じゅうの手拍子。
「胸が痛い」 おぉー。これを聴きたかったの(^^*) 間奏では、身体を二つに折るようにしてギターをかきならす。
ラストは「嫌んなった」 アンコールは、ケセラ?? 10時、終演。
さて。もんだいは帰り道。 右?左??すでにわからない。 歩いてゆく二人連れの女性のあとをさりげなくついてゆくと、駅ではない建物に入ってしまった。えー。 車も人もあまりなく、ガランとした道にぴゅーぴゅー冷たい冬の夜風。 予想したとおり、迷子だ。
バスで来たときの記憶と、駅の辺りからのビルを『たしかあれはあっちのほうに見えてた……』と想像しながら歩いて歩いて。 なんとか駅にたどりついた。ふー。
11時。帰宅。 あぁ、ぶじに帰ってこれた。 小学校の校長先生も言っていた。おうちに帰るまでが遠足です。
一服してから、熱いシャワー。 とりあえず小えび天そばをつるり。冷えきった体が温まる。
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夜をぶっとばせ John Lennon - Whatever Gets You Thru The Night
Gloria Gaynor - Never Can Say Goodbye (Disco)
きのう。病院。先生のおうちのお雑煮はどんなふうですか?と訊いてみた。 そぉね、母親がね、骨を煮込んでたね……と先生。 関西出身だけど、お雑煮はお味噌仕立てではなかったとのこと。
きのうは、その病院のロビーで診察を待っているあいだ、こんなことがあった。診察を終えて帰る80歳くらいのおばあちゃん。上着を羽織り、前身ごろのファスナーをしめようとするのだけど、ファスナーのくちが生地をかんでしまって、上にも下にも動かない。
「あら、あ…… あら」と困っているおばあちゃんの細い手指はふるえて、おぼつかない。 わたしは『あ。あ、どうしよう……』とオロオロ見ているだけ。
すると、その前のソファに腰かけていた夫婦連れらしき60歳代後半の男性がその様子に気付き、さっと立ち上がり、「だいじょうぶですか、」とおばあちゃんに代わってファスナーに取り掛かる。
「この下のほうから、くってますね」と言いながら、ファスナーのくちの引っ掛かりを解いて、あらためてファスナーをおばあちゃんの首元までとじてあげる。おばあちゃんは恥ずかしそうに微笑んでお礼をいいながら帰っていった。
わたしはというと、人の温かさにジーーンとなった。
もし、東京を冷たい街とかコンクリートジャングルだとか感じている人がいたら、ぽそっと言いたい。 東京って。こんなところ。
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生まれた街で - 荒井由実
昨夜は昔のCMを見てから、プチ安全地帯まつり。 玉置浩二の肩パッドは今みても素敵。
それから、ダイヤルアップ接続音の動画をみて、何かを心にとめる。
2000年頃はネットは常時接続ではなく。 夜11時、テレホ(NTTのテレホーダイ)の時間になると、チャットの部屋にみんなが集まってきて、他愛ないおしゃべりが始まるのだった。
チャット仲間とは基本的にネット上だけのつながりだった。 けれど、そのうちに気付いた。ネット上とはいっても、(ネット回線というか)画面や文字のむこうには、じぶんと同じように嬉しかったり悲しかったり傷ついたりする、生身のひとがいることに。
ネットは、普通に生活していたらまず知り合うことのないような、遠い地域や違う環境の人たちを知る、ということを可能にした。昔のことを思えばそれは奇跡に近い。
ときおりダイヤルアップの動画をみるのは、その奇跡的なありがたさ、そしてデリケートさを忘れないようにと思って。
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CM キリンシーグラム フォアローゼズブラック
日本たばこ ミアス・他CM 80年代
ダイアルアップ接続音 - dial-up sound
ウィーンフィル、ニューイヤーコンサートのラデツキー行進曲。 やはりこれを聴くと、新年という気がする。 ……ような気がする。
ここ数年の同曲をいくつも聴き比べたところ、わたしはこのときの演奏がお気に入り。
劇場をゆるがすかのような観客の手拍子は、ただの手拍子ではない。 おそらく、世界のすべての人たちの幸福と平和を願ってのもの。 だからこの手拍子に胸うたれるのかも。
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ラデツキー行進曲 2012 ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート